
「まず3年」のその先に。営業で“会社を創る”女性マネージャーのキャリア論
2025.04.21 MON
好きなこととは違う道。でも、そこにしかない面白さがあった。
スタートアップのど真ん中で、営業として、マネージャーとして成長を遂げる鈴木。
一歩踏み出す勇気をくれる、等身大のストーリーをお届けします。
INDEX
・「まずは3年、働けばいい」から始まったキャリア
・3年間で見えてきたキャリアのかたち
・会社をつくること、次世代を育てること
・失敗なんて怖がらなくていい
・未来を一緒につくっていける人へ

株式会社いえらぶコミュニケーションズ
鈴木 春香
2019年新卒入社。株式会社いえらぶGROUPに内定後、グループ会社・株式会社いえらぶコミュニケーションズへ2人目の社員として入社する。新規開拓の営業を担い、会社の拡大に貢献。現在管理職として新規開拓チームのマネジメントを担う。趣味はカラオケ、歌舞伎の鑑賞。
「まずは3年、働けばいい」から始まったキャリア
――鈴木さんと言えば“営業”のイメージがありますが、もともと営業職を志望していたのでしょうか?
鈴木:いえ、実はまったく違う業界を考えていました。
高校生の頃から歌舞伎が好きで、エンタメ業界を目指していたんです。映画御三家のような、映像や演劇に携われる企業を中心に見ていました。
――現在は商社に勤めていらっしゃいますよね。業界を変えた理由は?
鈴木:きっかけは、知人から芸能事務所の話を聞いたことです。マネージャー職にも興味が湧いたんですが、新卒では採用していないことを知って……。社会人経験3年以上が条件だったので、「それならまずは新卒でスキルを身につけよう」と方向転換しました。
転職で重視されるのは、
「どんなスキルを持っているか」
「そのスキルでどんな実績を残しているか」
「その実績は再現性があるか」
そう考えたとき、学生の自分には何もないと痛感したんです。だからこそ、まずは営業力というスキルを武器にしようと決めました。文系の自分にも現実的で、どこでも通用するスキルだと思ったからです。
――就活の軸が明確になっていったんですね。
鈴木:そうですね。営業力を早く伸ばしたいと思って、自然とスピード感のあるベンチャーに惹かれていきました。
Webマーケの会社なども検討しましたが、最終的にいえらぶを選んだ理由は、「安定」と「実力主義」が共存しているところに惹かれたからです。
――いえらぶに決めた一番の理由は何でしたか?
鈴木:正直に言うと、潰れなさそうだったから(笑)。
マーケットの大きさや、ストック型ビジネスによる安定感、そして成果主義の文化。性別に関係なく、実力で昇格できるフラットな組織だと感じたんです。
最初はキャリアのステップアップの場という気持ちもありました。
「まずは3年間、社会人としての力を身につけよう」と思って入社しました。
3年間で見えてきたキャリアのかたち
――鈴木さんは、いえらぶGROUPから内定が出たものの、いえらぶコミュニケーションズへ出向を希望されたんですよね。何か理由があったのでしょうか?
鈴木:ちょうどその頃、いえらぶGROUPのグループ会社であるいえらぶコミュニケーションズが新卒社員を募集していたんです。
当時の代表に直接「うちで働いてみない?何でもできて面白いよ」と声をかけていただいて、面白そうだなと思いました。やるからには裁量がある環境のほうが性に合ってるなと感じたんです。
「いい意見ならすぐに採用される」「自分次第でどこまででも動ける」――そんな空気感にワクワクしましたね。
「なんでもできそう!」って、胸が高鳴ったのを覚えています。
当時は、代表ともう一人の社員の二人だけ。私はその次に入ったので、新卒にしてNo.3というポジションでした。
――スタートアップで社員3人目。怖さや不安はなかったんですか?
鈴木:なかったです(笑)。
――アグレッシブですね!
鈴木:自分で動くのが好きなんです。
大学時代はイベントサークルに所属し、ミスコンをゼロから企画・運営していました。大枠はあるけど、中身は全部自分たちでつくる。あの感覚がすごく楽しかったんですよね。
スタートアップで働くって、それに近いやりがいを感じられるんです。
自分が動いた結果が、そのまま会社の数字や成果に直結します。
また、扱う商材の開拓にも携われたことで、商談相手の層も広がって、どんどん視野と知識が広がっていきました。
「これがやりたい!」「こんなことができそう!」そんなアイディアを代表と一緒にかたちにしていけたのは、スタートアップならではの特権でした。
数字を自分で持ってこないと、会社がまわらない。プレッシャーは大きかったけど、それ以上に面白かったですね。
このフェーズで「責任感」と「数字へのこだわり」は、かなり鍛えられました。
会社をつくること、次世代を育てること
――今は新卒7年目とのことですが、結果的に「まず3年」どころか、2倍長く働いているんですね。
鈴木:はい。あれもやりたい、これもやってみたい――そんなふうに動き続けていたら、気づけば7年目でした(笑)。
当時は役職もついていて、営業チームのリーダーとしてマネジメントを任され、採用にも携わりながら、新規クライアントや提携先の開拓も続けていました。
3年が経つ頃には、新卒のメンバーもどんどん増えて、自然と次世代のチームができあがってきていたんです。
――スタートアップならではの苦労もあったと思いますが、それでもポジティブに走り続けられた理由は?
鈴木:やっぱり、「自分の存在が会社にどう影響しているか」が、目に見えること。
そこにやりがいを強く感じていました。
人数が少ない分、意思決定もスピード感があるし、コミュニケーションも密に取れる。
会社が伸びていく実感があったからこそ、「辞めたい」「逃げたい」と思うことは一度もなかったです。
そして何より、「自分がこの会社に与えているインパクトの大きさ」に誇りを持てたんですよね。
チームメンバーが増えていく中でも、“自分が一番”と評価されていたことが、当時の私の原動力でした。
――5年目には課長職に昇進されましたよね。プレーヤーからマネージャーに昇格して、変化はありましたか?
鈴木:自分の評価が「自分の成果」で決まっていたところから、「部下の成果=自分の評価」になることが衝撃でした。
今まで頑張ってきたのに、自分の数字じゃ評価されないなんて…!って(笑)でも、だからこそ「次世代をどう育てるか」の重要性に気づけたんです。
――管理職として、大切にしていることはなんでしょうか?
鈴木:人と向き合うことです。
部下が成果を出すためには、部下のことをちゃんと見て、理解しなきゃいけないと痛感しました。
いえらぶコミュニケーションズのようなスタートアップに、自分の意思で入社する人って、
やっぱり何かしらやりたいことがある人なんです。
「楽しそう」「勢いありそう」っていう表面だけじゃなくて、本気で「自分で何かを動かしたい」って思ってる。
その言葉をちゃんと受け止めなければ、組織は大きくならない。しっかりと向き合って意見を聞くことが大事だと確信しています。
――実際に、いえらぶコミュニケーションズは次々と新しいサービスが立ち上がり、拡大フェーズですよね。
鈴木:はい、今が本当に攻めどきで面白いです。
外国人向けのライフラインサービスや、空室通電のサポートなど、不動産業界の“痒いところ”に手が届くサービスを次々と生み出しています。
不動産テック市場は、まだまだ成長段階です。
「この課題、どうすれば解決できる?」「どんなソリューションなら本当に価値になる?」
そんな問いを持ち続けながら、プロジェクトを推進しています。
単なるサービス提供じゃなくて、市場を育てていくような手応えがあるのが、今はすごく楽しいです。
失敗なんて怖がらなくていい
――今後、何か描いているビジョンはありますか?
鈴木:目指しているのは、「ポスト鈴木」をどんどん育てていくことですね(笑)。
自分のように、思い切って飛び込んで経験を重ねながら強くなっていける人が増えたら、
いえらぶコミュニケーションズはもっともっと強い組織になると確信しています。
――でも、鈴木さんみたいになるには「失敗を恐れない」マインドが必要そうです。
鈴木:よく言われます(笑)。でも、失敗ってそんなに怖くないんですよ。
内定者のとき、代表がこんなことを言ってくれて。
「仕事はゲームと同じ。ミスしても人は死なない」
もちろん医療とか命に関わる仕事は別ですが、少なくとも私たちのようなITビジネスにおいては、チャレンジも失敗も経験値になる。
ゲームみたいに何度でもリトライできるし、失敗のたびにレベルアップできる感覚なんです。
「若手のうちは降格もない。どんどん挑戦して、失敗して、成功の糧にすればいい」
そう言ってもらえて、すごく気が楽になったのを覚えています。
失敗は、前に進んでいる証拠。そう思えるようになってから、挑戦がもっと楽しくなりました。
どうせやるなら、何事も“楽しさ”に変えていった方が、メンタル的にも強くなれる。
ポジティブに変換するクセって、意外と人生を変えると思います。
未来を一緒につくっていける人へ
――最後に、いえらぶコミュニケーションズにマッチする人って、どんなタイプだと思いますか?
鈴木:
・未来がある市場にワクワクできる人
・いろんなことをやってみたい人
・素直で元気、そして挑戦を楽しめる人
この3つにピンとくる人は、絶対に向いていると思います。
いえらぶコミュニケーションズは、ただ与えられたことをこなす場所じゃありません。
自分の意志で動いて、形にして、チームを巻き込んでいく。そんな“会社をつくっていく側”になりたい人には、これ以上ない環境です。
一緒に、まだ誰も見たことのない未来をつくっていきましょう!
――ありがとうございました!